アクセス
メニュー
2019.09.05 Thu

オーラルフレイルについて

こんにちは(^^)

京都市左京区おおくぼ歯科医院DAの森岡です☆

 

みなさん、『オーラルフレイル』という言葉をご存知でしょうか。

超高齢化社会を迎えた日本では、『健康寿命』をいかに伸ばすかが課題となっています。

オーラルフレイルは英語で『オーラル』⇒『口腔の』、『フレイル』⇒『虚弱』を意味します。2つの単語の掛け合わせで、簡単にいうと『口を介した体の衰え』のことです。年齢を重ねて足腰の筋力が低下するのは、一般的にごく当たり前のことです。筋力や心身の活力が低下する『フレイル』は、要介護となるひとつの要因となっています。しかし、ここで重要なのは、フレイルはまだ『健康に戻れる状態にある』ということです。一旦『要介護状態』になってしまうと、『健康』な状態になるのは非常に難しくなります。しかし、フレイルの段階で適切な介入を継続すれば健康な状態に戻すこともできるため、早めに気づいて予防することが大切です。そして特に初期の症状としてあらわれるのがオーラルフレイルですが、この段階で対処すれば、容易に健康な状態に戻すことができ、確実に健康寿命を伸ばすことにつながります。

そのためには、早めにオーラルフレイルのサインに気づく必要があります。

 

・食事でよく食べこぼすようになった

・硬いものが噛めなくなった

・むせることが増えた

・滑舌が悪くなった

など、ささいな症状ですが、フレイルの第一歩と言われています。

 

口腔内の衰えは、患者さん自身が口の機能の衰えに向き合い、機能の回復や維持などの目標に向けて主体的に取り組んでいただくことが大切です。セルフケアとしては、適切なブラッシングなどで口腔内を清潔に保つとともに、歯科医院で定期健診を受けるなど、今ある歯を守ることが重要です。

また、軟らかい食品ばかりに偏らないよう、バランスのよい食事をとるなど、特別なことでなく毎日の生活でできることから、オーラルフレイル予防につなげていただきたいと思います。

 

今月のTC通信にもオーラルフレイルについて掲載していますので、ぜひご覧下さい☆