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2026.02.15 Sun

砂糖の摂取について

― むし歯を防ぐ「砂糖のとり方」―

甘いお菓子やジュースは、毎日の楽しみのひとつですね。
しかし砂糖はむし歯の大きなリスク・ファクターでもあります。

実は、「食べるか・食べないか」だけでなく、
👉 どのくらいの量を
👉 どのくらいの回数で
食べるかが、とても重要なのです。


砂糖とむし歯の深い関係

日本では、昭和30年代から約30年間、
1人あたりの年間砂糖消費量
**12歳児の平均むし歯数(DMFT指数)**に強い関連があったことが報告されています。

つまり、
📈 砂糖の消費が増える

📈 むし歯が増える

という関係が明らかになっています。

さらに、子どもを長期間追跡した研究でも、
砂糖を多くとる子どもほど、むし歯が多いことが分かっています。


ポイント① 砂糖の「総量」を減らす

砂糖の年間消費量が

  • 約15kgまではむし歯は比較的少ない
  • 15〜35kgに増えると急激に増加

することが報告されています。

また、世界保健機関(WHO)は、

✔ 加工食品や調理に加えられる**遊離糖(Free sugars)**を
👉 総エネルギーの 10%未満
👉 できれば 5%未満

に抑えることを推奨しています。

これは、むし歯だけでなく肥満予防にもつながります。

具体的には…

  • 甘い飲み物を毎日飲まない
  • おやつを「ダラダラ食べ」しない
  • 成分表示を見る習慣をつける

といった工夫が効果的です。


ポイント② 砂糖の「回数」を減らす

むし歯予防では、量だけでなく回数も重要です。

スウェーデンで行われた有名な研究では、
同じ量の砂糖でも

  • 🍬 食事のときだけ食べた場合
  • 🍬 食事+間食で回数を増やした場合

では、回数を増やしたほうがむし歯が増えました。

つまり、

❌ 少量でも何回も食べる
⭕ 食べるなら時間を決める

という意識が大切なのです。

なぜ回数が問題?

砂糖を食べるたびに、お口の中は「酸性」になり、歯が溶けやすい状態になります。
この時間が長いほど、むし歯リスクが高くなるのです。


代用甘味料という選択

砂糖の代わりにキシリトールなどの甘味料を使う方法もあります。

フィンランドで行われた研究では、

  • 砂糖(スクロース)
  • 果糖(フルクトース)
  • キシリトール

を比較したところ、キシリトールをとったグループでむし歯が抑えられました。

ガムやキャンディーを選ぶときは、

✔ 「キシリトール配合」
✔ 「砂糖不使用」

と書かれているものを選ぶのもおすすめです。


砂糖制限だけでは不十分です

ここがとても大切なポイントです。

砂糖を控えることは重要ですが、それだけでは十分ではありません。

必ず併せて行いましょう

✔ フッ化物(フッ素)配合歯磨剤の使用
✔ 歯科医院でのフッ化物歯面塗布
✔ 定期検診

フッ化物は、歯を強くし、再石灰化を助けてくれます。


成人の方へ:肥満・生活習慣病予防にもつながります

砂糖のとりすぎは

  • むし歯
  • 肥満
  • 生活習慣病

にも関係します。

むし歯予防のための砂糖コントロールは、
実は全身の健康づくりにもつながっているのです。


まとめ

むし歯予防のための「砂糖との上手なつきあい方」は次の3つです。

① 砂糖の総量を減らす
② 砂糖の回数を減らす
③ フッ化物ケアを併用する

無理にゼロにする必要はありません。
「食べ方」を工夫することが大切です。

ご家庭やライフスタイルに合わせて、できることから始めてみましょう。
気になることがあれば、いつでも歯科医院でご相談ください。