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歯ぎしりをしています。どんな治療をするんですか?2017.06.29

歯ぎしりには、大きく分けて3つのタイプがあります。

1つ目は、「グラインディング」と言われる歯をこすり合せるタイプの歯ぎしりです。このタイプは、上下の歯を横方向に擦り合わせるためギリギリ音が出ます。歯をこすり合せるため、歯が削れてしまうことがあります。

2つ目は、「クレンチング」と言われる上下の歯を強く噛みしめるタイプです。クレンチングは、歯ぎしりの中でめ音がしないことが特徴であり、歯ぎしりをしてることに気づかないケースも多いです。放置すると顎に負担が大きくかかるため、顎関節症になりやすくなると言われています。

3つ目は、「タッピング」と言われる歯をカチカチ鳴らすタイプの歯ぎしりです。グラインディングやクレンチングと比べて少数派となりますが、歯や顎に負担がかかることには変わりはありません。

いずれの歯ぎしりも睡眠時に発生することが多く、歯ぎしりの際に出る力は、普段強く噛む時に比べ数十倍もの力がかかると言われています。歯ぎしりの主な原因は、噛み合わせが悪い、日頃から食いしばる癖がある、日常のストレスなどと様々です。癖やストレスは無意識のものなので、まずはそれらを自覚することが大切です。

歯ぎしりから伴う症状として、

*歯の表面が削れたり、割れたりしてしまう。

*顎関節症を引き起こす。

*肩凝り、頭痛、めまいを引き起こす。

など、様々です。

歯ぎしりを完全に治すことは難しく、症状を軽減させることが目標となります。ここで使用するのがマウスピースです。マウスピースとは透明な樹脂でできた装置です。マウスピースを就寝時に使用することで、歯への圧力を緩和させ摩耗を防ぐことで、歯ぎしりの改善を狙います。

歯ぎしりの治療はいつから行うべきかというと、歯ぎしりをしていることに気づいた時が受診のタイミングです。放っておくと、歯や顎に悪影響が出ることは確実なため、早めの治療が望ましいとされています。

まず、ご自分で歯ぎしりをしているかを自覚することが大切なので、歯が擦り減っている、朝起きた時に顎がだるい感じがする、顎の内側や舌のまわりに歯の跡がついているなどといった症状があれば、早めの受診をオススメします。