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フッ素は体に悪いと聞いたことがあります。フッ素入りの歯磨剤で磨いても大丈夫ですか?2017.09.26

まずフッ素には、細菌の活動の抑制、溶けたエナメル質の修復、歯質の強化をするなど虫歯の発生を防ぐ効果があります。これは、フッ素が歯磨きで虫歯の原因菌の働きを弱めて、細菌が作る酸の量を抑えたり、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させることで初期虫歯を治療し、さらには歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復してくれます。

フッ素とは元素記号「F」で表される元素で、単体分子は常温では気体です。フッ素は、単体では存在することができません。しかし、複合体としてのフッ素は土、川、海、動物、植物など地球上のありとあらゆるところに含まれていて、地球上に暮らす生物は、みんなフッ素を取り込みながら生きています。歯磨き粉などの虫歯予防に使っているフッ素は、「フッ化物」です。「フッ化物」には、フッ素ほどの毒性はありません。さらに、「フッ化物」の使い方や、フッ素の量・濃度には制限もあります。通常、虫歯予防に使用されているレベルの「フッ化物」は、使い方さえ誤らなければ人体に悪影響を及ぼすことらありません。フッ素が体に害を及ぼすには約20kgの6歳児であれば、歯磨き粉のチューブ(950ppm  60g)を1.7本、60kgの大人であれば約5本を一気飲みするぐらいの量でなければなりません。ですので、普段の歯磨き粉や歯科医院でのフッ素塗布では、あまりにも量が少なすぎるので現実的には有害なことは起こらないとされています。用法・用量を正しく守って安心してお使いください。