- ブラケット矯正とマウスピース矯正2025.05.02
歯列矯正と言うと、銀色の小さいボタンのような物を歯の表面に取り付けて、そこに針金を通しているというのが最初にご想像するのではないでしょうか。 この方法はブラケット矯正と言われております。 それとは別に、最近よく耳にするようになったマウスピース矯正と言われている、ボタンを着けずにマウスピースをはめて矯正をする方法があります。
今回はマウスピース矯正について、ブラケット矯正との違いをご説明致します。
まず、大きな違いは固定式か、自分で外すことができるか、です。 ブラケット矯正は固定式です。 固定しているので、矯正治療中はずっと安定して矯正の力をかけることができます。 マウスピース矯正は患者さん自身で外せるのですが、矯正の力がかかっているのは、マウスピースを装着している時間だけとなりますが、マウスピースを外すと歯の表面には何もないので、歯磨きがしやすいという利点があります。 実はブラケット矯正の方は歯磨きがしにくいという欠点があります。 歯の表面にボタンや針金がある為、しっかりとキレイに磨くのは難しく、せっかく矯正をしたのに虫歯になっていたということもあります。
また、ブラケット矯正はブラケットと言われる小さなボタンを歯の表面に強固な接着剤で装着します。 矯正が終わるとブラケットなどの装置は撤去するのですが、非常に強固な為、接着剤を全て取り除くのは困難です。 それがもし、矯正終了後に、歯のホワイトニングをしたいとなった時、接着剤の一部が歯に残っていると、その部分にはホワイトニングの薬が届かずに、歯の色にムラができることがあります。 ところが、マウスピース矯正ですと、装置を歯に接着しないので、ホワイトニングの薬剤がムラなく行き渡ることが出来ますので、歯全体をキレイにホワイトニングすることができます。
そして、分かりやすい違いが見栄えです。 ブラケット矯正はどうしても金属装置や針金が目立ちますが、マウスピース矯正では、透明のマウスピースを装着するだけですので、一見、装置をつけているかどうか分からないほどです。
このように、マウスピース矯正にはブラケット矯正と比較して、多くの利点があります。 しかし、歯並びによっては、マウスピース矯正でキレイに歯を並べることが困難なこともやはりあります。
矯正をしたいと思われている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談下さい。