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2025.10.15 Wed

シーラントって何?

シーラントってなに?

シーラントは奥歯の噛む面の溝を樹脂で埋める処置です。

汚れが溜まりやすい奥歯の溝は、「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの境目」と並ぶ虫歯の好発部位となっています。シーラントはこの溝を浅くすることで食べかすやプラークを溜まりにくくし、虫歯を防ぐのが特徴です。さらに、シーラントにはフッ素(フッ化物)が含まれているため、歯質を丈夫にする効果や再石灰化(歯の修復機能)をうながす効果も期待できます。

シーラントの虫歯予防効果

シーラントによる虫歯予防効果は多くの研究で認められています。とくに、フッ素配合歯みがき剤やフッ素塗布を併用するとその効果がさらに増加することも明らかになっています。

なぜ、シーラントが必要?

歯は表面を硬いエナメル質で覆われていますが、乳歯のエナメル質は永久歯の半分程度の厚みしかありません。バリアとなるエナメル質が薄い乳歯は虫歯に対する抵抗力も弱く、さらに進行スピードも永久歯に比べて速いのが特徴です。

また、生えたばかりの永久歯も歯質が未熟で、丈夫な歯質が完成するまでの間に虫歯が発生しやすくなります。以上の理由から、乳歯や生えたての永久歯は通常の虫歯予防にくわえ、シーラントによる予防処置をおすすめしています。

シーラントは歯を削る必要がない

虫歯の治療とは異なり、シーラントは歯を削る必要はありません。溝にたまった汚れをお掃除するだけなので、小さなお子様でも安心して処置が受けられます。

シーラントで気をつけること

シーラントの処置を受ける際は、以下の点に注意しましょう。

シーラント後もご家庭でのケア(歯磨き)はしっかり行う

シーラントは虫歯予防に効果的な処置ですが、「シーラントを入れたから虫歯にならない」というわけではありません。あくまで虫歯予防をサポートする処置ですので、シーラントを入れた後もご家庭では歯磨きをはじめとする予防ケアを継続していきましょう。

シーラントは剝がれやすい

シーラントは食事や歯磨きなどで剥がれてしまうことがあります。とくに、グミやガムなど粘着性の高い食べものは剥がれやすいので注意が必要です。ご家庭では保護者の仕上げ磨きの際に、シーラントが剥がれてないかチェックしていきましょう。

シーラント後は歯医者さんで定期的なチェックを受ける

シーラントは永久的なものではなく、何かの拍子に剥がれてしまうことも少なくありません。シーラントが剥がれかけたり段差ができたりすると、かえってその部分に汚れが溜まりやすくなるため注意が必要です。また、剥がれかけのシーラントにより虫歯が見えにくくなることもあるため、シーラントを行った後も歯医者さんで定期的なチェックを受けるようにしましょう。

まとめ

シーラントはフッ素(フッ化物)に次いで、乳歯や生えたての永久歯の虫歯予防に効果的です。処置には保険が適用できますので、タイミングをみて適切な時期に処置を行うことをおすすめします。一方で、シーラントは永久的なものではなく、食事や歯磨きなどで剥がれてしまうこともあるため、処置後は歯科医院で定期的なチェックが必要となります。また、あくまで予防をサポートするものですので、シーラントを行ったあともご家庭でのケア(歯磨き)はしっかり行っていきましょう。

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