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2025.11.15 Sat

市販と歯科専売のキシリトールガム、どう違うの?

虫歯予防といえば「キシリトール」。
今ではコンビニやスーパーなどでもキシリトール入りガムを見かけるようになりましたね。

でも実は、市販のものと歯科専売のものでは、効果に大きな違いがあることをご存じでしょうか?
今回はその違いをわかりやすくご紹介します。

キシリトールの含有量に注目!

歯科専売のキシリトールガムの最大の特徴は、キシリトールが100%配合されていること。
つまり、他の甘味料が一切入っていません。

これによって、キシリトールの「虫歯菌の活動を抑える」「歯の再石灰化を助ける」といった効果を、しっかりと発揮することができます。

一方、市販のキシリトールガムには、ソルビトールやマルチトールなど他の糖アルコールが混ざっていることが多く、キシリトールの割合が少ないのが現状です。
「キシリトール入り」と書かれていても、実際は虫歯予防の効果が十分でない場合もあります。

歯科専売ガムのうれしいメリット

歯科医院で販売されているキシリトールガムには、市販品にはない魅力がたくさんあります。

  • 虫歯予防効果が高い
    キシリトール100%配合で、虫歯菌が酸を作り出すのを防ぎ、歯の修復(再石灰化)を促します。
  • 歯にくっつきにくい
    矯正中の方や、義歯・仮歯を使っている方でも安心。
    特殊なガムベースで歯に付きにくく作られています。
  • 噛むことで顎のトレーニングにも
    少し弾力のあるガムベースなので、噛むことで顎の筋肉を鍛えることができます。
    成長期のお子さんや、噛む力を維持したい大人の方にもおすすめです。
  • 体にやさしい成分
    合成着色料や人工香料を使わない製品が多く、小さなお子さんからご高齢の方まで安心してお使いいただけます。

効果的な食べ方のポイント

せっかくキシリトールガムを取り入れるなら、効果を最大限に引き出す食べ方を知っておきましょう。

  • おすすめのタイミング:食後や間食後に噛むと効果的です。唾液の分泌を促し、口の中の酸を中和して虫歯のリスクを減らします。
  • 1日の目安量:1日5~10gのキシリトールが理想。歯科専売品なら1粒あたり約1.3gなので、148が目安です。
  • 噛む時間:味がなくなっても5~15分ほど噛み続けましょう。唾液がしっかり出ることで、再石灰化が進みます。

キシリトールは「予防の味方」、でも万能ではありません

キシリトールガムは、手軽に虫歯予防をサポートできる優れものですが、これだけで虫歯を完全に防ぐことはできません

本当に健康な歯を守るためには、

  • 毎日のていねいな歯磨き
  • 正しい食生活
  • 定期的な歯科検診
    が欠かせません。

キシリトールガムは、あくまで“プラスαの習慣”として取り入れるのがおすすめです。

まとめ

「キシリトール入り」と書かれていても、中身は製品によってさまざま。
虫歯予防をしっかり考えるなら、歯科専売のキシリトールガムが安心で効果的です。

毎日の歯磨きと定期的な検診に加えて、キシリトールガムを上手に取り入れて、より健康でむし歯になりにくいお口をつくりましょう。

ぜひ、次回のご来院の際に、歯科専売のキシリトールガムをチェックしてみてくださいね。
あなたの歯を守る、新しい習慣になるかもしれません。

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