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2018.02.20 Tue

先日風邪を引いたら奥歯が痛くなりました。なにか関係はありますか?

この時期、「寒さが原因で風邪をひいて鼻水が止まらない」なんて人も多いのではないでしょうか。

鼻づまりもあり、奥歯まで痛くなってきた!という方がいらっしゃいます。これは上の奥歯の近くにある副鼻腔(ふくびくう)という器官と関係があるのです。副鼻腔とは上顎と頬、鼻に囲まれた空洞です。風邪などによって、この副鼻腔に炎症や感染が流れておきた状態を副鼻腔炎、一般的に蓄膿症と呼んでいます。この炎症を奥歯の痛みと勘違いすることがあるのです。また、鼻がつまったりすると、それによって歯の神経が圧迫されることがあります。そのために痛みが発生することもあります。歯の根と副鼻腔は非常に近い関係にあります。そのため、副鼻腔に炎症が起きた場合に歯の根のあたりや歯茎が痛いと思ってしまうことがあるのです。

副鼻腔炎には歯の痛み以外の症状もあります。症状としては、頭痛・走ったり階段を上り下りで響く・お辞儀をした時におでこや頭の方に痛みを感じる・眼の奥や鼻の横に圧迫感がある・口の中や鼻から嫌な臭いがする、このような症状が、歯の痛み以外にあった場合、副鼻腔炎の疑いがあります。

副鼻腔炎は、ご自身で歯の痛みなのか、副鼻腔が痛いのか判別しにくい場合もあります。しっかりと診断し、確実に原因を取り除くことが大事になります。このような症状を感じた際には、歯科や耳鼻科に相談し、しっかりと検査してもらうことをおすすめします。