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詰め物を入れて治療が終わったのにしみるのは、なぜですか?2017.07.25

神経のある歯を治療すると、もともと痛みがなかった歯でも時々しみたり、痛みが出たりする時があります。その理由はいくつかありますが、一つは治療した時の熱や振動により、神経が過敏な状態になっていること。二つ目は、虫歯が大きく、削ったところが神経までギリギリだということ。三つ目は、金属系の詰め物を入れたことで、熱の伝導性がよくなり、冷たいものや熱いものがしみるということです。
特に多く見られるのが、三つ目の「金属を入れた時」です。
痛みが取れるまでの期間は、歯の状態や人によって個人差があり、数日から数週間、数ヶ月という方もいます。しかし、時間と共に過敏になっている神経が落ち着いてくると症状も治ってきます。これは、歯が神経を守ろうとして神経を囲むように新しい歯を作るからです。
この新しい歯を第二象牙質といいますら、
では、そもそも「象牙質」とはなんでしょうか。象牙質とは歯を作っている硬組織の一つです。歯冠部は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄、歯根部はセメント質、象牙質、歯髄というようにいくつもの組織が層なってできています。象牙質は、どちらにも含まれるとても大切な組織となります。
象牙質の特徴は、硬さはエナメル質よりも柔らかく、クッションのような役割も担っています。象牙質が露出してしまうと、しみるなどといった症状がでてきます。
二次象牙質とは、虫歯で削った後に失った象牙質を新しく補填するように歯髄の内側にできる組織のことを言います。
二次象牙質がだんだん厚くなってくると、刺激が神経に伝わりにくくなり、しみる症状が緩和していきます。ですので、治療後にしみる場合は、痛みがひどくならないようであればあまり、神経質にならず、様子をみてみてください。あまりに痛みがひどくなるようでしたら、遠慮せず、お尋ねください。