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入れ歯安定剤を使ってもいいですか?2017.08.05

入れ歯が合わない、痛くて噛めない。そんなことから、入れ歯安定剤を使う方が多いと思います。入れ歯安定剤は、歯茎と入れ歯の隙間をピタッと埋めてくれるので入れ歯が簡単に外れることもなくなりますし、痛みも軽減されます。また、ドラッグストアで簡単に手に入るものなので、わざわざ歯医者さんに行かなくても入れ歯が安定し便利だと感じる方が多いと思います。

しかし、入れ歯安定剤を使い続けることは、危険だと言われています。入れ歯安定剤を長期的に使い続けることで一番問題なのは、噛み合わせがずれて顎の骨が減っていくことです。噛み合わせの狂いに気づかず使用することで、顎の骨にダメージが加わり、骨量が減少してしまうのです。また、適合の悪い入れ歯を使い続けることで顎の骨だけでなく、歯茎がブヨブヨになるトラブルが起こります。これを、「フラビーガム」といい、入れ歯がますます安定しなくなります。この状態では、入れ歯を作る時の型取りが非常に難しくなり、完成した新しい入れ歯もぴったり合いにくくなります。さらに、安定剤は完璧に取り除くことが難しく、入れ歯やお口の中に残った安定剤に細菌が増殖し、入れ歯自体がとても不潔になってしまいます。口腔内に菌が増えることで、誤嚥性肺炎などのリスクが高まってしまいます。入れ歯安定剤を使用するということは、自分で入れ歯を細工しているのと同じことです。安定剤の使用には、デメリットもありますので、できれば歯科医院でしっかり調整してもらうことがベストになります。