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朝起きたときの口臭が気になります.2017.12.15

唾液とはお口の中の潤滑油のようなものです。個人差はありますが平均すると唾液は一人あたり1日に約1,000~1,500mlの量が舌下腺、顎下腺、耳下腺の3ヶ所より分泌されています。唾液には、食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたりと、健康に関わるさまざまな働きがあります。なかでも、口の中の汚れを洗い流す、酸を中和して、口の中を中性に保つ、細菌の繁殖を抑える、再石灰化によって、むし歯を防ぐといった、口の中を清潔で健康に保つ働きがあります。

唾液は寝ている間、分泌量が少なくなります。唾液が少なくなると細菌の活動が活発しやすくなり、虫歯や歯周病が進行しやすい時間帯になります。朝起きた時に口臭がしたり、口の中がネバネバする原因は、寝ている間に細菌が繁殖することが原因です。口臭の原因の大部分は細菌が産生する揮発性ガスです。唾液の中にある成分のひとつであるリゾチームという酵素が細菌を破壊してくれます。しかし就寝時唾液の分泌が少ないと、この仕組みが作用しなくなるのでニオイの原因となります。この口臭やネバネバを予防するには、就寝前の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなので丁寧に口腔内ケアを行うことが大切です。   また、他にも唾液の分泌が少なくなる原因にストレスや加齢、薬の副作用等があります。その場合は、こまめな水分補給やよく噛んで食べたり、ガムをかむ等して唾液の分泌を促すことも大切です。