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Q. 歯医者さんで行うフッ素塗布とはなんですか?2021.06.22

そもそもフッ素とは、どのような物質なのか気になる方も多いことかと思います。とくに身体への影響については事前に知っておきたいものです。

 

フッ素は毎日の食事を通して私たちの身体に摂取されている必須栄養素のひとつでもあります。具体的には、お茶やみそ汁、清涼飲料水などにフッ素が含まれています。ですから、歯科治療でのみ使用する特別な物質ではないといえます。

また歯の質を強化する効果も高いことから、世界各国で虫歯予防に使用されています。

 

フッ素の安全性について心配される方がおられますが、歯科で行うフッ素塗布のどうでしょうか。

フッ素は、大量に摂取することで中毒症状が現れることがあります。フッ素による急性中毒と呼ばれるものです。ただ、歯医者で行うフッ素塗布というのは、あくまで歯面にフッ素入りのジェルを塗るだけなので、中毒症状が現れることはまずありません。身体の中に取り込む「摂取」と「塗布」の違いについては、しっかりと把握しておきましょう。

 

フッ素の効果は次の大きく3つです。

1つ目が、歯質の強化。酸で溶けにくい歯質を作ります。
2つ目が、歯の再石灰化。食後などに溶け出すミネラル成分を再石灰化(歯に戻す)し、虫歯のきっかけを回避します。
3つ目が、虫歯菌の活動の抑制。虫歯の原因となる虫歯菌を弱体化させ、産生する酸の量を減らします。
大人にとっても子供にとっても、虫歯予防に効果的なメニューです。また、歯が生え始めたばかりの赤ちゃんでも安心して受けられます。

 

 

歯医者さんで行うフッ素塗布は高濃度のフッ素を、歯に直接塗布します。塗布直後はうがいを避けましょう。また、塗布後30分ほどは、飲食を控えてください。
その後も、3か月に1度程度、継続的にフッ素塗布を行うことで効果が途切れません。

定期健診でお越しの際に、担当の衛生士と相談しながらフッ素塗布行うか決めて頂いています。

 

自宅でのケアですが、自宅ではいわゆる「フッ素塗布」を行うことはできません。歯科医院で使用しているフッ化物ジェルというのは、とても濃度の高いフッ素が配合されているので、取り扱いを誤ると健康被害が生じる恐れがあります。ですから、自宅でできるフッ化物の応用法としては、「フッ素のうがい」と「フッ素入りの歯磨き粉」の2つに限られます。

 

当院でもフッ素洗口液や高濃度のフッ素入りの歯磨き粉を取り扱っております。

歯医者さんでのフッ素塗布だけでなく、普段の生活に取り入れて頂くことでも虫歯予防に効果的です。気になる方はお気軽にスタッフに聞いてくださいね。