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乳歯がなかなか抜けないのはなぜですか?2021.08.02

Q. 乳歯がなかなか抜けないのは何故ですか?

子どもの歯が生え変わるのは、一般的に6歳前後と言われています。だいたい6歳を過ぎたころから永久歯が生え始め、乳歯がグラグラと揺れ始めます。

乳歯がグラグラしてきて、「あともう少し」と感じてからもなかなか抜けないとき、心配される保護者様もおられることでしょう。
多くは問題ないものですが、場合によっては、歯科医院での対応が必要なこともあります。

乳歯がなかなか抜けない原因は何なのでしょうか。

 

 

永久歯が作られていない

生え替わりの時期を過ぎても乳歯がグラつかずに残っている場合には、永久歯が作られていないということがあります。
乳歯が一向にグラつく気配がないというときには、歯科医院にご相談ください。

 

永久歯の成長が遅れている

乳歯は永久歯が成長することによって根元が溶け、抜け落ちます。体の成長速度が人によって異なるように、永久歯の成長速度は人それぞれです。永久歯の成長速度が遅いという場合は、必然的に乳歯が抜ける時期も遅くなってしまいます。
早い人は5歳前後で生え変わりますが、中には中学生に上がってから生え変わる人もいます。周囲と比べて生え変わりが遅いと不安になることがあると思いますが、成長速度は人それぞれ違うのだということを念頭に置いて、様子を見るようにしましょう。乳歯が残っているのに、そのすぐ近くから永久歯が生えてくることがあります。この場合、乳歯が邪魔で永久歯がきれいに並ばない可能性があります。受診が遅れるほど、永久歯の生え方への影響が大きくなりますので、早めに歯科医院を受診してください。乳歯の抜歯などの処置が必要になります。

 

先天性欠如の場合

永久歯が先天的に欠如していることがあります。多くは経過観察に留め、成人後に歯科矯正やインプラント、入れ歯、ブリッジなどの治療を行うことになります。

 

埋伏歯の場合

顎の骨に埋まった歯を、埋伏歯と言います。

永久歯が埋伏歯である場合、乳歯は抜けずに残ります。
歯科医院を受診し、そのままにして乳歯を使っていくか、埋伏歯が生えてくるように外科手術を行うかの判断が必要です。

中学生頃を目途に歯科医院で乳歯が抜けない原因を明らかにしておきましょう。原因によってはそのままにしても大丈夫なこともありますし、治療が必要なこともあります。いずれにしても早いうちに今後の方針が決まれば良いタイミングで治療ができ、本人の安心にもつながります。

一番やってはいけないのが放置することです。

 

乳歯は永久歯が生えるまでの歯としての頑丈さしか持っていないため、30~40歳頃になると永久歯が生えてこなくても歯が弱くなり抜けてしまいます。突然できた隙間を埋めようとして、隣の歯は隙間に向かって倒れ、噛み合っていた歯は歯茎から抜けるようにして飛び出てきます。できるだけ早く人工的に歯を補う処置(ブリッジ、部分入れ歯、インプラント)や矯正治療で隙間を埋める必要があります。

 

お子様の乳歯で何か気になることがありましたらお気軽にお声がけください。