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タバコを吸うと歯周病が悪化しますか?2017.12.30

喫煙は歯周病のリスクを高めます。

タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。タバコを吸う人は吸わない人に比べ約3倍も歯周病にかかっていて、また2倍も多く歯を失っているというデータもあり、喫煙本数と比例して歯周病が重症化することも分かっています。

タバコの成分により、食べかすや細菌が付着しやすい環境を作ったり、血管収縮を起こすことで、歯茎に届く血液量が少なくなり、免疫力が下がってしまうことで歯周病の原因細菌が活発に働いてしまいます。また、代表的なニコチンは、唾液の分泌を抑える働きもあります。唾液が少なくなると、口腔内は乾燥して虫歯や歯周病の原因細菌の働きを強めてしまいます。これらの働きによって、タバコを吸うことが歯周病に悪影響を及ぼし、タバコを吸っている人は歯周病の進行が早いと言えるのです。

タバコは「百害あって一利なし」と言われるほど、私たちの身体に悪影響を及ぼす存在として広く知られています。また、タバコによる悪影響は吸っている本人だけに及ぶものだと思われがちですが、たとえ非喫煙者であっても、受動喫煙によって歯周病のリスクが高まることが明らかとなっています。歯の健康維持、特に歯周病の改善を目指すのであれば、禁煙は必須事項なのです。