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ドライソケットとはなんですか?2021.02.12

親知らずの抜歯の抜歯は若い間にされる方が多いですが、抜いた後に痛みが続くことがあります。その症状の一つとしてドライソケットと呼ばれるものがあります。

ドライソケットとはどのような状態のことでしょうか。

 

ドライソケットとは親知らずを抜いた後に起こり、抜歯した穴が血液で覆われず骨が直接お口の中にむき出しになっている状態のことです。
本来、骨は歯茎に覆われていなければいけないのですが、抜歯後何らかの原因で骨の上で血液が固まらなかったため、
骨の上に歯茎が作られず、骨の表面が出たままになっています。
食事の際、物が入ると直接骨に触れるために強い痛みを伴います。

 

以下に当てはまる症状があれば、それはドライソケットかもしれません。

・親知らず抜歯後よりも、2~3日経ってからの痛みの方が強い。

・親知らず抜歯後、1週間以上たっても痛みが治まらず、むしろ酷くなっている。

・何もしなくてもズキズキと痛む

・飲んだり食べたり風が当たったりするともっと痛い

・傷口である穴が、赤黒くなく、白っぽく見える

 

ドライソケットにならないために患者さんに気を付けて頂くことがあります。

抜歯後の出血が気になって何度も強くうがいをしてしまうと血餅が洗い流されてしまいます。

血餅は弱々しいものなので、抜歯した後に「吸う行動」、「抜歯側で噛む」、「抜歯した所を強く歯磨きする」ことなどは避けて下さい。

また、術後の強い運動や入浴、飲酒は避けて下さい。心拍数や血圧が上がり後出血を起こしやすくなると同時に歯周病菌などの常在菌が手術創部に入り込む可能性があるからです。

 

また、喫煙は術後合併症を引き起こすことが知られています。術後は抜歯創が治癒する1週間後までの禁煙が必要です。

タバコを吸うとニコチンの作用で歯肉の血管が収縮しています。そのため血液の供給量が低下し、血液に含まれる白血球の量や活性度合いも低下していると考えられます。たばこを吸うと歯周病が悪化することもその一例です。

そのため、免疫力が低下し抜歯窩へ口腔常在菌(歯周病菌など)の細菌感染が起こりやすくなります。」

通常でしたら抜歯当日から僅かな腫れが出現し、24時間後にはかなり腫れます。そして、2日目から3日目がピークになります。

その後、徐々に消退していき約1週間で消失します。

 

抜歯から1週間以上経っていても痛みが続く場合は一度ご連絡ください。

また親知らずで気になることがありましたら一度カウンセリングのお時間もお取りできますのでお気軽にスタッフにお声がけください。